「数あるバーシティジャケットの中でも、個人的には五つ星」

’90s BUTWIN VARSITY JACKET
阿部:また質問から入ってしまって申し訳ないんだけど、日本で俗に言うスタジャン(スタジアムジャンパー)って、アワードジャケットとかレターマンジャケットとかいろいろな俗称があるけど、海外だとバーシティジャケットがやっぱり一般的?
栗原:そうですね。アメリカだとやはりバーシティジャケットが一番ポピュラーな呼ばれ方ですかね。広義ではバーシティ、その中にレターマンやアワードが含まれている感じというか。レターマンは母校のイニシャルをつけることを許された学校代表、アワードは文字通り受賞者を意味していて、それらの総称がバーシティって感じなんでしょうね。

阿部:なるほど。今回持ってきたのは’90年代の〈バトウィン〉社製バーシティジャケット。
栗原:あ、早速使うんですね(笑)。
阿部:何年か前からバーシティジャケットが1周回ってまた新鮮に映るようになって。いろいろ探していたタイミングで出合ったのが、このオールレザーの〈バトウィン〉だったと。特に旧いものでもないし、ヴィンテージ的な価値があるわけでもないけど、メルトン×レザーよりも野暮ったくない感じが気に入って。レザーのカラーがブラウンなのと、それぞれのワッペンのデザインもお気に入りの理由。


藤原:確かにオールレザーってあまり見かけないですね。
栗原:でも、アメリカはメルトン×レザー、カナダはオールレザーが多い印象もない?
今野:またカナダがここでも出てくるんだ(笑)。
栗原:(笑)。この個体がカナダ製ってことではなく、ボクの経験上の話として。それにカナダ製、オールレザーのバーシティジャケットは襟付きでウエストリブが付かない仕様のものがほとんどですよね。

藤原:この個体に関してはアメリカ製で間違いないですよ。
栗原:それにカナダのバーシティジャケットは基本的に現地メーカーのものがほとんどで、アメリカのメーカーがカナダで作っていたことは恐らくないので。
阿部:まあ、ぜんぜんどっちでもイイんだけどね(笑)。
一同:(笑)。